ディーゼル車の税金は高い?ガソリン車との比較やメリットデメリットを紹介

「乗り換えを検討しているけれど、ディーゼル車って税金面はどうなの?」
「ディーゼル車は軽油が安いから維持費を軽減できると思うけれど、実際どうなんだろう?」

と疑問をお持ちの方も多いのではないのでしょうか。

近年では「クリーンディーゼル車」と呼ばれる車が登場した2019年からはエコカー減税・グリーン化特例が適用され、クリーンディーゼル車を含むエコカーが税金面で優遇されるようになりました。

ここまで聞くと、ディーゼル車の税金や維持費は安く済みそうに思えます。しかし、ディーゼル車には特別なメンテナンスが必要など、特有のメリットやデメリットがあります。また税金面に関しても、減税のための期限や条件が存在します。

今回はディーゼル車の税金について詳しく解説するとともに、従来の車とクリーンディーゼル車の違いや税金面でのメリット、デメリットをご紹介します。

ディーゼル車の税金早見表

これまで、ディーゼル車の自動車税は通常の自動車よりも15%程度の重課税がなされていました。しかし、令和元年(2019年)10月からは制度が大きく変わり、平成21年(2009年)3月31日以降に新車新規登録を受けたディーゼル車であれば重課もなく通常の自動車税と同等の税額となっています。

以下は、排気量別の自家用乗用車である普通自動車・ディーゼル車の税金です。

区分(排気量)2019年9/30日以前に新車登録された車2019年10/1日以降に新車登録された車
総排気量1.0L以下29,500円25,000円
総排気量1.0~1.5L34,500円30,500円
 総排気量1.5〜2.0L39,500円30,600円
総排気量2.0L~2.5L45,000円43,500円
総排気量2.5L~3.0L51,000円50,000円
総排気量3.0L~3.5L58,000円57,000円
総排気量3.5L~4.0L66,500円65,500円
総排気量4.0L~4.5L76,500円75,500円
総排気量4.5L~6.0L88,000円87,000円
総排気量6.0L~111,000円110,000円

なお、平成21年(2009年)3月31日以前に新車新規登録を受けたディーゼル車は引き続き重課が課されるため、注意が必要です。課税の税率は上記の金額におおむね10%ほど上乗せされる形です。

クリーンディーゼル車の税金早見表

2019年4月1日から適用されたグリーン化特例により、一定以上の基準や燃費性能を満たした電気自動車・クリーンディーゼル車などの税率が大幅に軽減されることになりました。

以下は自動車の燃費性能基準・排出ガス基準を満たした車の自動車税の税率早見表です。

自動車の燃費性能等2019年4月から2021年3月までの間に購入した場合2021年4月から2023年3月までの間に購入した場合
登録車軽自動車登録車軽自動車
電気自動車等※1概ね75%軽減概ね75%軽減概ね75%軽減概ね75%軽減
★★★★かつ2020年度燃費基準+30%達成車※2概ね75%軽減概ね50%軽減軽減なし軽減なし
★★★★かつ2020年度燃費基準+10%達成車※2概ね50%軽減概ね25%軽減軽減なし軽減なし

参考:経済産業省「エコカー減税」、「グリーン化特例」が延長! | 大きく変わった、クルマの税。https://www.car-tax.go.jp/ecocar/

※1「電気自動車等」が指す自動車は、登録車の中でも電気自動車、燃料電池自動車であり、また平成30年または平成21年排出ガス規制低減を達成した天然ガス自動車、プラグインハイブリッド車、そしてクリーンディーゼル車を指します。

※2「★★★★」とは、平成30年排出ガス規制に適合した自動車、または平成17年排出ガス基準75%以上低減を達成した自動車を指します。

 

たとえば、2020年4月に購入した排気量1800ccのクリーンディーゼル車は、翌年の自動車税は75%軽減され9000円(通常は36000円)となります。

 

2023年以降のエコカーに関する税金の詳細はまだ公開されていません。

しかし、今後も環境に配慮した電気自動車やクリーンディーゼル車などの自動車は優遇措置を受けられる予想されており、エコカーの税金は軽減されると考えて良いかと思います。

クリーンディーゼル車のみエコカー減税が適用される

クリーンディーゼル車はディーゼル車と比べるとエンジンや設備が大きく異なります。

具体的には、コモンレールシステム(コモンレール式とも)と呼ばれる燃料噴射機能を搭載しており、ススや有害物質の出づらい構造をしています。

また、従来のディーゼルエンジンの問題点であった騒音や振動、排気ガスを大きく削減する装置も装備されています。

 

そういった環境への配慮を設計段階から行っているため、ディーゼル車ではなく、クリーンディーゼル車のみがエコカー減税が適用される形となっています。

 

これからディーゼル車の購入を考えている方は、税金面で優遇されているクリーンディーゼル車の方を選ぶようにしましょう。

2023年にクリーンディーゼルのエコカー減税は廃止される可能性がある

現在、グリーン化特例で定められている期間は2023年3月31日までとなっています。そのため、2023年以降はクリーンディーゼル車のエコカー減税は廃止される可能性が高いと言えます。

エコカー減税が廃止されることで、再び重課の基準などが設けられる恐れもありますが、基本的には燃費性能や排出ガス低減の基準を達成していた車は他の車と比べてメリット受けられるかと予想できます。

今後、新たな減税政策や環境基準が行われる可能性もありますので、しっかりチェックしておくと良いですね。

クリーンディーゼル車の方がディーゼル車よりも税金面でお得

これまで紹介したとおり、ディーゼル車よりもクリーンディーゼル車の方が税金面で優遇される制度が非常に多いことが分かりました。

それは同じ軽油を使って走るとは言え、排出ガスによる環境汚染の影響は大きく異なるからです。

また2000年以降、世界的に自動車の排気ガス規制の流れが起きており、日本でも今後は国としてクリーンディーゼル車などのエコカー導入を勧めると予想されています。

軽油を使ったディーゼルエンジンの自動車も、クリーンディーゼル車が中心となって生産され、主流になっていくことでしょう。

クリーンディーゼル車に乗り換えるメリットデメリット

ここからは、ガソリン車と比べて、クリーンディーゼル車に乗り換えるメリット・デメリットをお伝えします。

燃費や環境を配慮した設計で、税金面でも優遇され、至れり尽くせりに感じるクリーンディーゼル車ですが、ガソリン車と比べて価格が高い・メンテナンスが必要などデメリットも存在します。

クリーンディーゼル車のメリット・デメリット両方をしっかりと把握した上で、後悔のない乗り換えができるようにしましょう。

クリーンディーゼル車に乗り換えるメリット

まずはクリーンディーゼル車に乗り換えるメリットについて解説します。維持費だけでなく、単純に運転する面白さもあるので、メリットをチェックしてみてください。

メリットその1 パワーがある

ディーゼル車は元々車体が大きく重量のある大型バスや長距離を輸送するトラックを中心に広まってきました。

そのため、パワーのある車が多く、坂道の多い道路や山中での上り道でも、ディーゼルエンジンのパワーであれば一気に加速をすることができます。

クリーンディーゼル車もディーゼル車同様、パワフルな加速ができます。

メリットその2 燃料が安く燃費も良い

軽油を使って走るディーゼル車は、レギュラーガソリンと比べて1リットルあたりの燃料代が数十円安くなっています。これは軽油にかかる税金がガソリンよりも安いためです。

また、ディーゼルエンジンは長距離移動の燃費が非常に良く、停止を繰り返す短距離の移動や渋滞でなければガソリン車よりもエンジンの燃費が良くなっています。

メリットその3 税金面で優遇されやすい

先に述べたとおり、クリーンディーゼル車はこれまで自動車取得税や重量税で税金の優遇措置を受けており、エコカー減税が終了した後も優遇されると予想できます。

環境や燃費に配慮した設計のため、税金面の恩恵を受けやすいのは大きなメリットですね。

クリーンディーゼル車に乗り換えるデメリット

続いてクリーンディーゼルのデメリットを解説します。

デメリットその1 車両価格が高い

クリーンディーゼル車は同じグレードのガソリン車と比べると、車両本体の価格が高めになっています。

これはディーゼル車のエンジンが高い圧縮濃度に耐えられるよう設計されているため、環境面にも配慮した作りのクリーンディーゼル車は更に高い価格が付いてしまっているのです。

デメリットその2 メンテナンスのコストが高くつく

ディーゼル車はガソリン車と比べてメンテナンスのコストが高くついてしまうというものがあります。

これは、ディーゼル車がエンジンの構造上、燃料の軽油を燃やす際カーボン(スス)が溜まりやすく、エンジンオイル交換などの頻度がかなり多めになってしまうからです。

他にも排気ガス浄化用の尿素水の補充など、ディーゼル車はガソリン車にはないメンテナスを行う必要も出てきます。

クリーンディーゼル車の燃料の安さが魅力だがガソリン車よりも維持費が高くなる可能性も

安い燃料代・燃費の良さから維持費が安いと思われがちなクリーンディーゼル車。しかし、デメリットに上げた通り、乗り方によってはガソリン車よりも高額になる可能性があります。

ガソリン車よりもメンテナンス費用がかかる

軽油を使ったクリーンディーゼル車は、ガソリン車と比べてメンテナンス費用が掛かってしまいます。

例えば、ディーゼル車は軽油の燃焼時に出る有害物質を除去するため、エンジンオイルの交換を頻繁に行う必要があります。

 

ガソリン車のエンジンオイル交換が1年または15,000kmを目安としているのに対し、ディーゼル車は半年または5,000kmと倍近くの頻度になってしまっています。

 

短い距離で停止と発進を繰り返すと、有害物質が溜まりやすくなるため、都市部や渋滞の多い地域で乗ることが多い方はさらに高い頻度でメンテナンスが必要になります。

他にも、クリーンディーゼル車には排気ガスに含まれる有害物質除去に使う尿素水と呼ばれる液体が必要な車種があり、これは12,000km~15,000kmの走行を目安に補充が必要です。

こういったクリーンディーゼル車独自のメンテナンスを考えると、ガソリン車よりも維持費が高くなってしまうことも有り得るでしょう。

ディーゼル車の税金は11年を超えると高くなる

グリーン化特例により、新車新規登録から11年を超えたディーゼル車、また13年を超えたガソリン車は、自動車税が通常から10%の重課されることになりました。

 

この特例にはクリーンディーゼル車も対象に含まれているため、自動車を長く乗りたいという方は注意が必要です。

また、既にクリーンディーゼル車を購入していて10年近く経過した方は、税金が上がることを考慮した上で、今後の利用や車選びをすると良いかと思います。

維持費の安さだけを求めるならディーゼル車よりもエコカーを選ぼう

メンテナンス費用など維持費が安い車を購入したいのであれば、クリーンディーゼル車よりも他のエコカーを選ぶほうが良いでしょう。

クリーンディーゼル車はガソリン車と比べて新車での車両価格が高く、メンテナンスにも費用が掛かるからです。

最終的には、税金や車両本体価格、維持費など総合的に考えた上で、クリーンディーゼル車の自動車で欲しい車種があるならば、そちらを購入しても良いかと思います。

ただ、維持費を優先したい場合はエコカーの方が安く乗れますよ。

以下の記事ではエコカー代表とも言えるハイブリッド車の税金についても解説しています。

関連記事:ハイブリット車は税金はお得?ガソリン車との税金を比較表で解説!

まとめ

今回はディーゼル車とクリーンディーゼル車の違い、エコカー減税やグリーン化特例による税金の早見表、そしてクリーンディーゼル車のメリット・デメリットをお伝えしました。

まとめると、以下のようになります。

  • クリーンディーゼル車はディーゼル車と異なり、税金面で優遇されるが、2023年にはエコカー減税が廃止される可能性がある
  • クリーンディーゼル車は燃費・税金面でメリットがあるが、ガソリン車と比べて車両価格やメンテナンス費用が高くつく
  • 維持費だけで判断するなら、クリーンディーゼル車よりもエコカーを選んだほうが良い

これからクリーンディーゼル車を購入しようか悩んでいる方は、クリーンディーゼル車特有のメリット・デメリットをよく理解して、税金面の期限なども考慮した上で選びましょう。

また、乗り換えの際には、車を売却するか廃車にして処分するかの2択がありますが、廃車をする場合は廃車専門の買取業者を選ぶとお金も時間もかけずに廃車を依頼できますよ。

関連記事:車の廃車の費用相場を徹底解説!手続き別で必要な費用も詳しく紹介