セルモーターが回らない時の応急処置や原因を見つける方法、対処法を解説

  • 出先で急にエンジンがかからなくなった
  • 朝出勤しようとしたらエンジンがかからない
  • エンジンがかからないときどうすればいいのだろう

車に乗り込み、さぁ出発というときにセルモーターが回らずエンジンがかからないと焦ってしまいます。特に初めての場合はどうしていいかわからずに頭のなかが真っ白になってしまうでしょう。

ほとんどの場合はバッテリー上がりが原因です。

バッテリーを交換する、もしくは他の車から電力を供給してもらうことでセルモーターが正常に動き、エンジンがかかります。

しかし、それ以外の場合は修理、交換が必要になります。

そこでこの記事では、セルモーターが回らずエンジンをかけられなくなる原因とベストな対処法を説明します。

セルモーターが回らない時の応急処置

 

セルモーターが回らないとき、車をとにかく早く動かしたい場合の応急処置について説明します。

  • ブースターケーブルで電力を供給してもらう
  • ロードサービスに連絡して対応してもらう

 

ブースターケーブルで電力を供給してもらう

セルモーターが回らない原因のほとんどがバッテリー上がりです。

一度エンジンがかかれば、走行中に止まってしまうことはないので、整備工場などに車を移動させることができます。

そのためには、ブースターケーブルで他の車からエンジン始動のための電力を供給してもらう必要があります。

ブースターケーブルとは、自分の車の上がってしまったバッテリーと救援してくれる他の車の正常なバッテリーをつなぐケーブルのことです。ブースターケーブルは、赤と黒の2つのケーブルを1セットで使います。

以下に、ブースターケーブルの使い方をまとめました。

  • 両車のバッテリーの位置を確認し作業しやすい場所に救援車を移動
  • ブースターケーブルにコーティングの破れや破線・断線がないか確認
  • 救援車はエンジンを止め故障車はすべての電装品をOFFにする
  • ギアはAT 車はPレンジMT車の場合はニュートラルにする
  • バッテリーの+-の位置を確認しカバーがついている場合ははずす
  • 両車の+端子を赤いケーブル(クリップ部分)でつなげる
  • -端子は黒のケーブルでつなぐ
  • つなぎ終わったら救援車のエンジンのみを始動して5分ほど待つ(故障車の充電のため)
  • その後故障車のエンジンをスタート

ブースターケーブルを取り付ける順番をおさらいします。

  1. 故障車の+端子に赤いケーブル
  2. 救援車の+端子に赤いケーブル
  3. 救援車の-端子に黒いケーブル
  4. 故障車の-端子に黒いケーブル(あるいはエンジンブロックなどの金属部分)

取り外す順番は、この逆になります。

ロードサービスに連絡して対応してもらう

救援車やブースターケーブル、車用のバッテリー充電器もない場合は、ロードサービスに連絡して対応してもらうしかありません。

ロードサービスの依頼先は、JAFなどのロードサービス専門会社か任意保険会社です。最近では、任意保険のなかにJAFのロードサービスが含まれている場合も多くあります。

セルモーターが回らない原因・故障箇所を見つける3つの判断ポイント

セルモーターが回らない原因となる故障箇所を見つける判断ポイントには以下の3つがあります。

  • ライトが点灯するかで判断する
  • エンジン始動前の音で判断する
  • 走行距離で判断する

それぞれ見ていきましょう。

 

ライトが点灯するかで判断する

ライトが点灯するかしないかでセルモーターが回らない原因を見つけましょう。

ライトがつかない場合はバッテリー上がりの可能性が高いです。その場合はバッテリーを交換することでセルモーターが回ります。

ライトはつくがセルモーターを回したときにまったくの無音なら、セルモーターか周囲の関連部品の故障の可能性が高いです。

エンジン始動前の音で判断する

セルモーターが回らない原因はエンジンの始動音で判断できます。

以下に、エンジン始動前の音で判断できる故障の原因についてまとめました。

エンジン始動前の音原因
ピピピ人為的なミス
カタカタベルト類の故障
カチカチバッテリー上がり・電極の減り

ピピピという音がしたときは、シフトレバーがパーキングに入っているか確認してください。また、スマートキーの充電忘れやキーの抜き忘れなど人為的なミスが考えられます。

カタカタという音がしたときは、タイミングベルトやファンベルトなどベルト関係の故障が原因の可能性が高いです。

カチカチという音が聞こえたときは、バッテリーが完全に放電した状態、バッテリー上がりが原因です。

まったくの無音の場合は、完全にバッテリーが上がってしまっていますこの状態だとブースターケーブルで救援車とつないでもエンジンはかかりません。

 

走行距離で判断する

セルモーターは走行距離が10~15万キロを超えると寿命とされています。

走行距離が長いということは、エンジンの始動回数が多くなるので、セルモーターの消耗が激しくなります。

そのため、走行距離が長い車でセルモーターが回らない場合、寿命がきたというサインの可能性があります。

セルモーターが回らない場合の対処法

セルモーターが回らない場合の対処法は、バッテリー上がりかそうでないかで違います。また、走行距離が10万km以上の場合はセルモーター自体が寿命を迎えている可能性もあります。

ここでは、以下3つのケースについて解説します。

  • バッテリー上がりはバッテリー交換、電力供給で対処する
  • バッテリー上がり以外の場合は整備工場に修理・点検を依頼する
  • 10万キロ以上走行している場合はセルモーターを交換する

 

バッテリー上がりはバッテリー交換、電力供給で対処する

バッテリーが上がってしまった場合は、バッテリー交換あるいは、ブースターケーブルやジャンプスターターなどで電力供給して対処しましょう。

ただ、一つ注意して欲しいのはブースターケーブルやジャンプスターターで電力を供給する場合は一時的な対処で、バッテリーの電力が完全に復活するわけではない、ということです。

また、電力を供給して車のエンジンを始動させた場合、1時間ほど走行してバッテリー電力を充電しなければなりません。

出なければ、一度エンジンを切り再度始動させると、再びエンジンがかからないという現象が起きてしまいます。

ですので、電力を供給して対処する場合にせよ、必ずバッテリーの交換を行うようにしましょう。

バッテリー上がり以外の場合は整備工場に修理・点検を依頼する

バッテリー上がり以外でセルモーターが回らない原因で多いのがタイミングベルトなどのセルモーターに関連する部品の故障です。

この場合、整備工場で修理・点検を依頼して、修理や交換を依頼するしかありません。

エンジンについているベルト類は、タイミングベルトやファンベルト、オルタネーターベルトなどエンジンが駆動し車を走行させるのに欠かせない部品ばかりです。

放っておくと大きな事故や故障につながりかねませんから、早急な対処が必要なのです。

セルモーターが回らない時の対処法としては、まずバッテリー上がりかどうか確認し、そうでない場合は整備工場に点検を依頼する、というのはスムーズ流れです。

 

10万キロ以上走行している場合はセルモーターを交換する

車が10万キロ以上走行している場合、セルモーターが寿命を迎えている可能性が高いので交換しましょう。

セルモーターの平均的な寿命の目安は、使用年数で10〜15年、走行距離では10〜15万キロとされています。エンジンの始動やアイドリングストップを頻繁に繰り返していると、当然、寿命は縮まります。

ですから、10万キロ以上走行している車は、セルモーターを交換したほうがいいケースが多いのです。セルモーターの修理・交換費用の相場は3万円〜5万円ほどです。

セルモーターの交換については、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:セルモーターの交換費用はいくら?交換目安や寿命、ベストな交換先を紹介

まとめ:セルモーターの状況を見て適切な対処を

セルモーターは、車のエンジンをかけるたびに作動している重要なパーツです。それだけに、車の使用状況や走行環境によって消耗や劣化の度合いが違ってきます。

セルモーターが回り、エンジンがかかることを当たり前に思っていて、急にセルモーターが回らなくなると焦ってしまいます。

いざというときに焦ることなく対処するために、ブースターケーブルの使い方や任意保険のロードサービスの契約状況などは必ずチェックしておきましょう。