オートマ車なのにエンストした!原因や修理費用、エンストした場合の対処法を解説

オートマ車はエンストすることが滅多に無いため、それが起きた時はついあせってしまいます。

 

実はオートマ車でも「走行状況」や「車の状態」しだいでエンストすることがあります。

 

そうなる前の予兆として、

  • 「エンジン回転が不安定で振動を感じる」
  • 「加速したい時にスピードが上がりづらくなった」

という症状が現れることもあるものです。

もし、上記のようなトラブルが起きた場合はすぐにJAFやロードサービスの利用をお勧めしますが、「エンストしそう」という方は修理や交換でトラブルが解消する場合もあります。

そこでこの記事では、

  • オートマ車がエンストしてしまう仕組みと原因
  • エンストに関わるパーツの修理費用
  • エンストしてしまった時の対処法と手順

について記載しています。

 

「オートマ車がエンストしそう」「エンジンの調子が悪く、ガタガタと震えていて止まりそうで不安」という方は参考にしてください。

 

オートマ車でもエンストする?車がエンストする仕組み

結論、オートマ車でもエンストします。

 

その原因のほとんどは「エンジンの不調」によるものです。

 

エンジンが不調状態だと、1トン近くある車体を動かすための負荷に耐えきれずエンストします。エンジンは絶妙なバランスで作動しており、そのバランスを保つためには以下の3要素がとくに重要なのです。

  • 良い混合気・・・ガソリンと空気の比率
  • 良い圧縮・・・混合気を圧縮するための空間が十分に密閉されていること
  • 良い火花・・・圧縮された混合気に、高い電圧で力強く点火

 

これらの要素が1つでも上手くいっていない場合、エンジン不調により走行中のトラブルが発生します。

たとえば燃料系統に問題がある場合、ガソリンが十分に行き渡らず「良い混合気」を作れません。

また、点火系統の部品の劣化により「良い火花」を生み出せないときも、エンストの原因となります。

このように、オートマ車でもエンジンに問題があればエンストするのです。

オートマ車がエンストした原因を状況別に紹介


オートマ車がエンストしたら、まずは車のどこかの部品が故障していると考えてください。

その原因となるよくある故障事例を、状況別に3つ解説していきます。

  • 信号待ちでのエンストは、オルタネーターの故障
  • 発進時や上り坂でのエンストは、燃料系統のトラブル
  • アクセルを離したアイドリング時のエンストは、センサーの異常

 

オートマのエンストが信号待ちで起こった場合はオルタネーターの故障

信号待ちなど、停車中にエンストした時はオルタネーターの故障を疑いましょう。

 

オルタネーターとは車両に電気を供給する発電機のことで、故障して発電できなくなってしまうとエンジンを作動させることができず、エンストしてしまいます。

 

そのオルタネーターが故障し発電できなくなってしまうと、バッテリーに蓄えられた電気を使用してエンジンは回り続けるでしょう。ですが、そのバッテリーの電気まで使い切ってしまったとき、最後にはエンジンが停止するのです。

もしオルタネーターが故障した場合、ほとんどの場合メーター内の警告灯が点灯します。

この警告灯はバッテリーのようなマーク(表示)をしていますが、実際はバッテリーではなく「発電」に問題があるということを示しています。

停車中のエンストはオルタネーターの可能性があり、もしメーター内の警告灯が点灯した場合は速やかに工場へ持ち込むことをおすすめします。

 

発進時や坂道で加速するときにエンストが起きたら燃料系のトラブル

 

発進時や坂道で加速する時にエンストが起きるのは燃料系の故障が原因です。

 

燃料系統トラブルの多くは燃料ポンプモーターの消耗によるものです。燃料ポンプの作動が停止してしまうと、タンクからエンジンまで燃料を供給できません。もしくは燃料を送る圧力が不足してしまって、十分な量を供給することができずにエンジン不調を引き起こします。

その場合エンジンは必要なパワーを生み出すことができず、負荷の高い発進時や上り坂での加速時にエンストしてしまいます。まれに燃料配管から燃料が漏れてしまっている場合もあるので、異臭がしたらすぐさまロードサービスを利用してください。

このような症状が現れたら近くの整備工場へ連絡して車両を持ち込み、修理を依頼しましょう。

 

アクセルを離すとエンストする場合はバキュームセンサーの故障

 

アクセルを離したときエンストした場合は、バキュームセンサーなど、エンジンが必要としている空気量を測るセンサーの故障が考えられます。

 

エンジンが順調に作動するためには「燃料」と「空気中の酸素」の比率(良い混合気)が重要で、その理想的な比率を保つためにはバキュームセンサーやエアフロセンサーの情報が必要不可欠です。

これらのセンサーは空気中の酸素量の計算に利用されるため、故障した場合は適正な空気量を測ることができずにエンジン不調へと繋がります。

その場合はアイドリング時、つまりアクセルを離した状態でエンストしやすくなります。その予兆としてアイドリング時にエアコンのスイッチをON・OFFすると、エンジンがガクガク振動するでしょう。

したがって、アイドリング時にエンジン回転が不安定で大きな振動を感じる場合は、センサー系統を疑ってください。

ただこれらの吸気関連には他にも重要な部品があるため安易に特定せず、プロに診断してもらうことをおすすめします。

幸いにもセンサーに付着したゴミや、特定部分のカーボンを除去するだけで、エンジンの調子が良くなる場合がありますので、必ずしも修理が発生するとは限りません。

オートマ車がエンストした時の修理費用は10万円以上かかる

 

オートマ車がエンストしてしまう場合、エンジン本体やエンジン関連パーツの交換・修理が発生します。

 

その費用は高額になりがちで、10万円以上する場合もあるでしょう。

というのも、エンジン周辺の部品はとくに精密に作られているためです。排ガス規制のクリアや新しくできていく燃費基準を達成するために、それぞれの部品に求められる性能は年々高まっています。

このような理由によって部品にかかるコストが高まり、修理が発生した時の費用は高額になってしまうのです。

 

オートマのエンストの症状によって修理費用が異なる

修理費用は、交換部品によって変動します。以下の表をご覧ください。

故障箇所修理費用
エンジン故障30万円以上
燃料ポンプ4~7万円
オルタネーター5~15万円

それでは表にある故障箇所について、解説していきます。

エンジンの故障は30万円以上の修理費用がかかる

 

エンストの中でもっとも高額な修理といえるのが、エンジン本体の交換です。

 

最初の方で説明したエンジンのバランスに必要な3要素の中で、「良い圧縮」に関してはエンジン内部、つまりエンジン本体が関わってきます。もしエンジン内部が破損し、圧縮が抜けてしまっている場合は、基本的に修理せず、再生品を使用した交換対応となるでしょう。

エンジン本体の種類によりますが、その部品価格は20万円を超えてきます。そこに交換工賃を足すと30万円以上の修理費用が必要になります。

燃料ポンプの故障は4~7万円の修理費用がかかる

 

燃料ポンプが故障した場合は燃料ポンプ本体で2~3万円ほど、そして工賃が2~4万円で総額4~7万円です。

 

燃料ポンプの故障は最近の車では減ってきましたが、走行距離10万キロを超えてくると異常が発生しやすいです。

エンジンが作動している時、燃料ポンプは常に稼働しているため、モーター内部が消耗します。

ただ車種によってはエンジンに「高圧ポンプ」が使用されている場合があり、その交換費用は上記よりも高額で10万円以上かかるでしょう。

オルタネーターの故障は5~15万円の修理費用がかかる

オルタネーターはエンジン作動中は常に電気を作り出しています。そのため走行距離や走行時間に応じてエンストトラブルの原因となり、その場合交換が必要です。

 

交換費用に関しては5~15万円と幅があります。というのもオルタネーターを利用してハイブリッド化している車種があるためです。

 

その場合オルタネーターに求められる性能が高く、それに応じて部品価格も普通の仕組みの車より高くなっています。

関連記事:オルタネーターの交換費用はいくら?費用相場から安く交換する方法を解説

修理費用が高くなる場合は廃車にして乗り換えを検討しよう

 

エンストがきっかけで修理依頼をした時に、その見積り額が高額なら乗り換えをオススメします。

 

目安としては、愛車の中古車販売の価格よりも高額な修理費用が発生する場合は乗り換えを検討しましょう。

エンストを起こす車のほとんどは、走行距離が10万キロ以上の場合は年式も10年以上経っている可能性が高いです。そのような状態であれば、エンスト以外にも他の修理の発生確率も高くなります。

この場合は修理するよりも乗り換えた方が安全ですし、故障の心配をしながら運転することもなくなります。

中古車として売れればベストですが、エンジン部分にダメージを受けた場合は中古車として売れないので基本的には廃車を行います。

ただ、廃車は業者に依頼すればエンジンの故障した車を買い取ってくれるだけでなく、廃車手続きも無料で代行してくれます。

車の購入資金にも当てられますので、乗り換えを検討されている方は廃車買取をご利用ください。