車の修理期間はどれくらい?故障別に修理期間・費用を解説!

車を修理に出したいとき「修理期間ってどのくらいかかるのか」は、気になるポイントの1つですよね。車が故障した場合の修理期間は故障箇所やその程度によって変動します。

例えば、単にパーツが故障しただけであれば即日で修理可能な場合があります。しかし、事故で車が大破した場合には故障期間は1ヶ月以上かかる場合もあるのです。

 

また、事故の場合は保険を利用して修理するのか、といった判断も必要になり、保険を利用する場合は手続きも発生するのでさらに修理期間が延びてしまいます。

 

場合によっては、保険適用の修理で話の折り合いがつかず、修理に1ヶ月以上かかってしまうケースもあるのです。ですから、「修理期間」を優先するのか、「修理費用」を優先するかで期間が変わってくる場合もあるのです。

ですが、車の修理期間をできるだけ短くしたと考える方も多いはずです。

そこでこの記事では、

  • 故障箇所ごとの「修理期間」と「費用」の目安
  • 修理期間を少しでも短くするためのコツ

 

を紹介しています。

 

最後まで読めば、修理したほうか良いのか、もしくは乗り換えたほうが良いのか、ご自身にとってベストな選択ができるでしょう。

この記事の内容は自動車整備士の観点から、「こういった故障なら、このくらいの期間と費用がかかる」ことを解説しています。依頼する修理工場や業者、または地域によって差はありますが、これまでの経験と知識から詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

 

車の修理期間は事故車か単なる故障かで大きく異なる

車の修理は「事故での修理」か、「単なる故障」かでその期間は大きく変わってきます。事故の場合は長期になることが多いので以下の解説をご覧ください。

事故車の場合は最低3日以上かかる

事故で損傷を受けた車の修理には、時間がかかります。一般的に事故修理では自動車保険を利用することが多いため、軽い損傷であっても最低3日はかかるでしょう。

 

その理由としては保険適用のための手続きが多く、すぐ修理に取りかかれないからです。

 

事故は突発的に起こることなので、部品の調達や修理工場側の混み具合で、修理期間が伸びてしまいます。

以下の「事故発生から修理完了まで」の主な流れをご覧ください。

  1. 事故発生
  2. 事故後の初期対応
  3. 保険会社に連絡
  4. 修理工場までレッカー移動を依頼
  5. 事故調査と修理見積もり
  6. 示談交渉
  7. 保険適用に納得できたら修理開始
  8. 部品調達して修理
  9. 修理完了

このように事故後は修理だけでなく保険手続きにも多くの時間を要します。示談交渉や修理内容により修理完了まで3ヶ月以上かかることもあるでしょう。

 

また、保険適用で修理金額を安く押さえられたとしても、翌年の保険料は事故の影響により上がってしまう場合もあります。

 

保険を適用することで修理費用を安くすることは可能ですが、修理期間は長くなってしまいます。ですので、「1日でも早く車に乗れるよう修理して欲しい」とお考えなら、保険の適用はお勧めできません。

単なる故障の場合は即日で修理が終わる場合もある

故障の場合、消耗品の不具合であれば即日で修理が終わります。故障箇所によっては1時間程度の作業で、不具合が解消するでしょう。

修理工場では、よく出る消耗品の在庫を用意しています。また、軽微な作業なら時間をそこまで取られることがないため、比較的すぐに対応してくれます。

消耗品の代表的なものを挙げると、例えば

  • ベルト交換
  • ブレーキパッド交換
  • スパークプラグ交換
  • バッテリー交換
  • タイヤ交換
  • 各種電球交換

などがあります。これらは整備工場に在庫がある場合が多いので、即日で修理に対応してくれます。

しかし、上記以外の重要な部品に関しては、部品調達や工場の忙しさによって2~3日ほど時間がかかることがほとんどです。もしくは修理の予約を取らなければならないでしょう。

 

もし車が故障している兆候を感じたら、一度修理工場に相談してください。消耗品の劣化や摩耗が原因であれば、すぐに解決できる可能性があります。

 

車の年式や依頼する時期によって修理期間が1ヶ月以上かかる場合も

修理を依頼する時、その時期や車の年式によって修理期間は変わってきます。工場が繁忙期だったり、車の年式が古いかったりすると、修理期間が1ヶ月以上と長期になるかもしれません。

年末年始やゴールデンウィーク・お盆などは、世間一般と同様に修理工場も休みに入るか、もしくは作業人員が減ります。またこれら大型連休前は修理の依頼が殺到するため、対応が追いつかないこともあるでしょう。そのため修理期間が伸びてしまいます。

また低年式車も、「部品取り寄せが難しい」という点が修理期間に影響します。たとえ人気車種であっても年月が経つとともに部品の需要が減り、メーカー側が部品を作らなくなるためです。もしくは受注生産となり、部品入荷まで数週間から1ヶ月以上かかる場合もあります。

したがって、工場の繁忙期である大型連休前や、車検の対象台数が多い2月・3月は、修理期間が長期になると考えてください。
また車の年式が10年以上前だと、部品調達に時間がかかることがあるので、そのことを把握しておきましょう。

以上のことより「修理する時期」や「車の年式」は、修理期間が伸びてしまう原因となるので、早めに相談し予約しましょう。

 

故障箇所別の車の修理期間とかかる費用

故障箇所ごとの「修理期間」と「費用」を、以下の表にまとめました。車種や依頼する工場によって変動しますが、一般的な金額として目安にしてください。

故障箇所修理期間修理費用
外板(ドア・バンパー)の小さなキズ・凹み1~2日1~5万円
外板の大きなキズ・凹み5日~5万円~
バンパー交換1~2日5万円~
ドア交換3~5日10万円~
フロントガラス修理1日1~2万円
フロントガラス交換1~3日8万円~
オルタネーター交換1~2日3~6万円
スターターモーター交換1~2日3~6万円
点火系統の交換1~3日4~10万円
ラジエーター交換1~3日3~5万円
ラジエーターファンモーター交換1~3日3~6万円
ベルト交換即日5千円~1万5千円
バッテリー交換即日5千円~3万円
エンジン本体数週間30万円~
エアコン修理3~7日3~12万円
エアコンガス補充即日3千円前後
パワーウィンドウの故障2~3日3~4万円
マフラーの補修即日3千円前後
マフラー交換2~5日2~10万円
事故によるフレーム修理5日10~100万円

 

ボディの傷や凹み

ボディの傷や凹みの修理期間と費用は以下の通りです。

故障状況修理期間費用
ドア・ボンネットの小さなキズ・凹み(10cm以下)1~2日1~5万円
ドア・ボンネットの大きなキズ・凹み(10cm以上)5日〜5万円〜
ドア・ボンネットの交換3~5日10万円〜

 

ドアやボンネットなどの「ボディのキズ」は、その度合いで費用が大きく変動します。これらの修理は板金工場で修理することができ、工場によって金額に差が出やすいです。

その理由として、板金は専門性が高い点が挙げられます。また費用と同様に、業者によって「仕上がり」も異なってきます。

 

したがって板金を依頼する前に、複数の業者で見積もりを取りましょう。

 

小さなキズの場合は短期間で終わりますが、キズが大きいほど時間が必要になってきます。

エンジンの故障

エンジンの故障の修理期間と費用は以下の通りです。

故障状況修理期間費用
バッテリー上がり30分前後5千円~3万円
ベルト交換30分~1時間5千円~1万5千円
オルタネーターの故障1~2日3~6万円
スターターモーターの故障1~2日3~6万円
ラジエーターからの水漏れ1~3日3~5万円
ラジエーターファンモーターの不良1~3日3~6万円
点火系の不具合1~3日4~10万円
エンジン本体の故障数週間30万円以上

エンジン周辺の部品が壊れた場合、即日修理できるとしたら点火系統やバッテリーです。

それ以外の周辺部品に関しては取り寄せが必要で、数日の預かり修理となります。

 

もしエンジン本体がダメだった場合は、本体交換となり、時間も費用も他の部品は比べ物になりません。

 

修理よりも乗り換えを選択される方の方が多いです。

関連記事:エンジンの載せ替えはいくら?仕組みや車検の可否、注意点を徹底解説

バンパーの傷や凹み

バンパーの傷や凹みの修理期間と費用は以下の通りです。

故障状況修理期間費用
バンパーの小さなキズ・凹み(10cm以下)1~2日1~5万円
バンパーの大きなキズ・凹み(10cm以上)5日〜5万円〜
バンパーの交換1~2日5万円〜

バンパーは、キズの度合いで費用が変動します。この修理も板金工場で修理することができ、同じく工場によって金額に差が出やすいです。

その理由として、板金は専門性が高い点が挙げられます。また費用と同様に、業者によって「仕上がり」も異なってきます。

 

板金を依頼する前に、複数の業者で見積もりを取りましょう。

 

小さなキズの場合は短期間で終わりますが、キズが大きいほど時間が必要になってきます。

また、割れていたり凹みが大きかったりすると、交換を進められる可能性が高いです。

ガラスのひび割れ・飛び石

ガラスのひび割れ・飛び石の修理期間と費用は以下の通りです。

故障状況修理期間費用
フロントガラスの100円玉程度のキズ即日1~2万円
フロントガラス交換1~3日8万円〜

 

フロントガラスのキズは大きさによって、修理するか交換するかが決まります。

 

車検の基準にも関わってくるので、自動車用ガラスを取り扱っているショップで相談してください。

 

100円玉程度のキズなら修理で、それより大きな傷なら交換となるでしょう。修理は即日で対応してくれることがほとんどで、交換なら部品取り寄せの日数がかかります。

パワーウィンドウの故障

パワーウィンドウの故障の修理期間は大体2~3日で完了します。その際に、修理費用として3~4万円かかります。

パワーウィンドウの故障で挙げられるのは、操作スイッチの不良か、パワーウィンドウモーターの消耗が考えられます。どちらも部品調達に時間がかかる場合がほとんどで、費用も電装品なので高めです。

エアコンの故障

エアコンの故障の修理期間と費用は以下の通りです。

故障状況修理期間費用
エアコンガス不足30分程度3千円
エアコン修理3~10日2~10万円

 

エアコンのガス補充は比較的安く、ガソリンスタンドですぐに対応してくれます。

 

冷えなくなってきたらまずはエアコンガスを補充してみましょう。

 

カーエアコンは走行時の振動により、少しずつガスが抜けてしまいます。ですが、低年式車ほど漏れているか、もしくはエアコンを構成する部品が壊れていることが考えられるので、その場合の修理では日数と費用がかかります。

マフラーの故障

マフラーの故障の修理期間と費用は以下の通りです。

故障状況修理期間費用
マフラーの腐食による小さな穴即日3千円
マフラーの折損や広範囲の穴2~5日2~10万円

 

マフラーはサビによって腐食し、ときに穴が開くこともあります。その際、加速時に大きな排気音が鳴り響くでしょう。高温になるパーツなので基本的にサビ止め塗装をすることができません。

 

とくに降雪地の融雪剤や海岸沿いでの塩害環境にある車ほどサビやすいので、注意してください。

 

小さな穴であれば、それを埋めることで補修できます。さほど時間もかかりません。ただ折損するほどのサビであれば、溶接もしくは交換が必要となるので、時間がかかります。

事故によるフレームの歪み

事故によりフレームが歪んだ場合、修理期間は最短で5日、最長で1ヶ月程度かかります。また修理費用にも幅があり、10~100万円かかかります。

 

事故の衝撃により損傷がフレームまで達していたら、その修理はとても難しいものになります。修理したとしても、元通りになることはありません。

 

現在製造されている乗用車は「モノコックボディ」を採用していることがほとんどで、ぶつかった時の衝撃を車全体で吸収できる構造になっているためです。このおかげで乗員は守られますが、その代わり車は重大なダメージを負うことになります。修理後にキシミ音がしたり、雨漏りしたりするかもしれません。

フレームは車の骨格なので、そこが大きく損傷した場合は基本的に全損扱いとなり、乗り換えを検討したほうが無難と言えるでしょう。

 

車の修理期間を長引かせないための2つの方法

車の修理は、その内容によってどうしても時間がかかってしまいます。ただ工夫次第で少しでも短くすることが可能です。
修理期間を伸ばさないための2つのコツは以下の通りです。

 

  • 見積もりや修理期間を明確に提示してくれない整備工場は選ばない
  • 保険を利用せずに実費で修理を依頼する

 

これらに2つのコツについて詳しく解説します。

見積もりや修理期間を明確に提示してくれない整備工場は選ばない

車の修理期間を長引かせないためには、工場選びが大切です。

 

基本工場選びで失敗することは少ないですが、「修理期間を明確に提示してくれない整備工場」は選ばないようにしましょう。

 

小さな整備工場や修理スケジュールを管理できてない場合や、システムが整っていない工場があります。それらの工場は修理に取り掛かってから修理期間を決定するので、期日が曖昧に設定されており、修理に遅れが発生する可能性があります。

しかし、従業員が多く、規模が大きい整備工場はシステム化されており、修理期間を明確に割り出してくれます。例えば、1日の受け入れ台数をコントロールするための予約システムがあったり、見積もりを出すためのマニュアルが完備されていたりします。

また、部品の在庫もそろっていることが多く、作業人員も確保されているため、繁忙期を除けばすぐに対応してくれるでしょう。このような工場を選ぶことが、修理期間を長引かせないコツです。

できれば地域の大きな工場へ車検や点検を依頼しましょう。こちらの車両データを工場側に示しておけば、修理の対応をさらに早くしてくれます。また信頼関係を築くことでお得意様となれば、代車の手配などを優先してくれるかもしれません。

保険を利用せずに実費で修理を依頼する

 

自損事故による修理では、自動車保険を利用しないという選択肢もあります。実費での修理となりますが、修理期間を短くできます

 

保険を利用すると様々な項目でやり取りしなければならず、必然的に時間を奪われます。それは自分で行うものだけではなく、保険会社と修理工場でも連絡を取りあっています。

修理金額の交渉や、どの部品を使うか、また修理箇所の写真の送付など、これらのやり取りのことです。

もし修理費用が軽く、かつ早く自分の車に乗りたいのであれば、保険を利用するかどうか一度検討してください。

基本的に自動車保険を利用すると等級が下がって保険料は上がってしまうため、数年単位で見ると利用しない方が得する場合もあります。迷った時は加入中の保険会社に相談しましょう。

 

車の修理期間が長引く場合は廃車買取という方法がある

車の状態が悪く、修理に時間がかかるようであれば車を乗り換えるのも1つの手です。そのとき現在乗っている車を廃車買取に出すと、故障した車でも買い取ってくれます。

また、面倒な手続きも代行してくれるので、最小限の時間しか取られません。自分で廃車手続きを行っても良いのですが、見慣れない書類の記入や用意するものも多くあります。さらに数万円の廃車費用もかかってしまいます。

 

それよりも廃車買取業者に故障している車を買い取ってもらえば、乗り換えの際の頭金を作ることができます。

 

たとえ動かせない状態の車でも、使える部品が眠っているので廃車買取なら価格を付けてくれます。しかもレッカー移動をしてくれることがほとんどです。

故障車を修理して乗れるようにするのも選択肢の1つですが、乗り続けていくと別の箇所が故障するリスクもあります。買い替えたほうが結果、経済的になる場合もあるので、修理に時間がかかるときは廃車買取がおすすめです。

関連記事:廃車はどこですればいい?自分でor業者に依頼するメリット・デメリットを徹底比較!

 

まとめ

それでは車が故障したときの「修理期間」について、再度確認しておきます。

修理期間が長引く要因は、

  • 故障箇所の部品調達
  • 事故で自動車保険を利用したとき
  • 修理工場が繁忙期にある

そして長引かせないためのコツは、

  • 修理期間と費用を明示してくれる工場を選ぶ
  • 点検時期がきたら法定点検を依頼しておく
  • 修理が軽度の場合は、保険を利用しない

となります。

また、どうしても修理に時間がかかってしまう場合は乗り換えを検討しましょう。

故障車は中古車として価値を見出せず、買い取ってもらえないことがほとんどです。年式の新しい車であれば一定の価格で買い取ってもらえますが、低年式車や距離の走っている車はほとんど買取価格が付かないのが現状です。

そんな時は廃車買取業者に依頼するのがおすすめです。廃車買取業者に依頼すれば、価値のほとんどない故障車でも買取してくれます。

 

中には、10万キロ以上走行している動かなくなってしまった車が、廃車買取で10万円以上の値がついた事例もあります。

 

故障車でも思わぬ買取価格が付く場合もあるので、ぜひ一度廃車買取を検討してみてはいかがでしょうか?