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目次
車検切れの車には自動車税がかかる
大前提として、自動車には現在乗っている乗っていないに関わらず、自動車税と呼ばれる税金が掛かります。 これは一時抹消や永久抹消などの「車を利用していないことを申請する」手続きが無い限り、基本的に自動車は利用されると国から判断されているからです。 自動車税は毎年4月1日時点の車の所有者に対して、1年分の自動車税を納めなければいけないようになっています。車検切れで乗らないからと言って放置していると、自動車税を滞納してしまうことになるため注意が必要です。 基本的には、毎年5月頃には自動車税の納付書が自宅に郵送されてきます。この時期は郵送が無いかよくチェックしておけば、自動車税を払い忘れて滞納してしまうといった事態は避けられるでしょう。 自動車税がいくらかかるか知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。 関連記事：愛車の自動車税はいくら？車種別に税額早見表をわかりやすく解説車検切れの車の自動車税納付書が来ない場合は保留になっている
車検が切れていて現在乗っていない車を所有している際、自動車税納付書が送られてこない場合があります。 この場合、いったん自動車税を払うことを保留にする制度が働いているだけで、自動車税の支払い義務が無くなったわけではありません。 この制度を「自動車税課税保留制度」といいます。自動車税課税保留制度において、保留する条件や制度の内容は自治体によって対応が異なります。 保留と言っても、いったん支払いを待ってもらっているだけで、再び自動車を利用するために車検を依頼した際、保留になっていた分を一括で払うことになります。そのまま支払いを放置してしまっていると、滞納とみなされ延滞金が課せられますので注意しましょう。 自動車税納付書が届かなくても、廃車手続きを行って自動車の一時抹消登録か永久抹消登録をしておかなければ、自動車税は無くならないというわけですね。現在乗っていない車や車検切れの車を放置してしまっている方はよく確認するようにしましょう。車検切れの自動車税は自治体によって対応が異なる場合がある
車検切れの車の自動車税が一時的に保留となる「自動車税課税保留制度」が適用される時期は、自治体によって異なります。 例としては、以下のような形になります。| 神奈川県 | 前年12月までに車検が切れた場合 |
| 奈良県 | 税事務所で手続き |
| 岩手県 | 前年9月までに車検が切れた場合 |
| 石川県 | 車検が切れてから3か月以上経過している場合 |
| 三重県 | 前年度末（3月）までに車検が切れた場合 |
車検切れの車の自動車税を止めるためには廃車手続きが必要
車検切れの車の自動車税を止めるためには、一時抹消登録か永久抹消登録の廃車手続きを行う必要があります。 ここからは、一時抹消登録と永久抹消登録の方法を分かりやすく解説します。 今使っていない自動車を今後また使う可能性があるのか、それとも廃車して処分するのか、場合に応じて手続きを進めましょう。車検切れの車を残しておきたい場合は一時抹消登録
車検切れの車を友人に譲ったり、家族がいずれ使ったりする可能性がある場合は、一時抹消登録がおすすめです。 一時抹消登録は、自動車の利用を一時的に止めることを自治体に申し出ることです。これにより自動車税が掛からなくなり、また自賠責保険などの保険費用の支払い義務もなくなります。 保険代や税金は合わせると年間数万円もの費用になりますので、長期間自動車に乗らない場合は必ず一時抹消登録を行っておきましょう。 一時抹消登録に必要な書類は、以下のとおりです。| 書類 | 入手場所等 |
|---|---|
| 申請書 | 国土交通省公式HP |
| 車検証 | 車に備え付け |
| リサイクル券 | 車に備え付け 紛失時は自動車リサイクルシステムからダウンロード |
| ナンバープレート２枚 | 車に備え付け |
| 車所有者の実印 | |
| 車所有者の印鑑登録証明書 | 役所・コンビニ |
| （代理人が届け出する場合）委任状 | 国土交通省公式HP 記載例 https://www.mlit.go.jp/common/001288684.pdf |
| 手数料納付書 （自動車検査登録印紙を添付） | 陸運支局内 |
車検切れの車が不要なら廃車買取でお得に処分
車検切れの車を二度と利用しない、不要な場合は永久抹消登録の手続きを行い、廃車することになります。 永久抹消登録は、申請書を陸運支局に提出する必要があり、基本的には廃車や解体などの手続きもセットになってきます。 永久抹消登録に必要な書類は、以下のとおりです。| 書類 | 入手場所等 |
|---|---|
| 永久抹消登録申請書 | 国土交通省公式HP |
| 車検証 | 車に備え付け |
| リサイクル券 | 車に備え付け 紛失時は自動車リサイクルシステムからダウンロード |
| ナンバープレート２枚 | 車に備え付け |
| 車所有者の実印 | |
| 車所有者の印鑑登録証明書 | 役所・コンビニ |
| 委任状 | 国土交通省公式HP 記載例 |
| 手数料納付書 （自動車検査登録印紙を添付） | 陸運支局内 |
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車検切れの車を廃車手続きが完了したら税止め手続きも行おう
車検切れの車の廃車手続きが完了したら、続いて税止め手続きを行いましょう。 普通自動車の場合、通常は一時抹消や永久抹消の手続き後に自動車税事務所に申告することで、自動車税の税止め手続きが行われます。 税止め手続きの申告書は、各地域の税事務所から入手することができます。 また軽自動車や二輪の場合は、廃車した際軽自動車検査協会や運輸支局が代わりに税止め手続きの申告を行ってくれる場合が多いです。 ただし、こちらは自治体によって対応が異なり、自身で申請する必要がある地域もありますので、税止め手続きできているかよく確認するようにしましょう。廃車手続きをしても税止めできていなければ課税される
税止め手続きを行わなければ、自動車を廃車して乗ってもいないのに、自動車税を払うことになってしまいます。 税止め手続きを忘れないよう、廃車手続きとなるべくセットでスケジュールを組んでおくことがオススメです。 自分の車の税止め手続きが行われているか心配な場合は、最寄りの自動車税事務所に聞いてみるとよいでしょう。税止め手続きをせず自動車税を滞納している場合は脱税とみなされる場合も
税止め手続きを行わず自動車税の滞納を放置していると、県や市などの自治体から脱税とみなされることもあります。 脱税となってしまうと、滞納した期間に応じて延滞金が課せられます。長期間放置していると、通常払う額より大幅な支払いが生じてしまいます。 加えて滞納したままでいると、「次回の車検が受けられない」「公道を走行できなくなる」などの大きなデメリットも生じます。車検も受けられず道路にも出られないとなると、いざ乗りたいと思った時に乗ることができないため、非常に不便ですよね。 さらに数ヶ月間放置していると、督促状が何度か来た後、差し押さえの処置を行われることになります。差し押さえは滞納金分を給与や口座を調べられ、そこから料金を抑えられます。料金が足りない場合は、自動車のタイヤロック装置の取付けやミラーズロックの装着が行われることになります。 詳しくはこちらの記事を参考にしてください。 関連記事：自動車税の滞納で起こる3つのリスク|支払えない場合の最善策も解説車検切れの車の自動車税を滞納してしまった場合も廃車手続きは可能
自動車税を滞納している状態でも、車の一時抹消・永久抹消手続きを行うことは可能です。 そのため、車検切れの使っていない自動車を「一刻も早く廃車したい」と思った際はすぐにでも廃車の手続きをすることができます。 ただし、廃車の手続きを進めて解体まで行ったとしても、滞納している自動車税はしっかりと請求されます。既に車を廃車して所有していないと主張しても、税事務所などで支払いの状況は管理されていますので、支払いには応じるようにしましょう。 最悪、前述した給与や口座の差し押さえが行われる恐れがありますので、自動車税は分割払いなどをしてでも、しっかりと払うようにしましょう。 自動車税を滞納した車の廃車方法や車検切れの車の廃車方法について以下の記事にもまとめていますので、参考にしてみて下さい。 関連記事：自動車税を滞納しても廃車は可能！手続き方法や注意すべき点を紹介 関連記事：車検切れの車は廃車できる！手間いらずの手続き方法やかかる費用を紹介車検切れの車の自動車税がかかる前に廃車と税止め手続きを行おう
ここまで紹介したとおり、車検切れの自動車を乗らずに放置しておいても、自動車税が掛かってしまいます。 車検切れの車に無駄な自動車税を払わないためにも、- 車を保有しておきたいなら「一時抹消登録」
- 完全に車を処分したいなら廃車買取に依頼して永久抹消登録
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